薬剤師の週4勤務は実現できるのか?

コラム記事

薬剤師の週4勤務は実現できるか?在宅訪問で売上を補填するモデルを考えてみた

「実労働は8時間なのに、拘束時間は10時間超」——調剤薬局あるあるですよね。この無駄な時間を逆手に取って、週4勤務を仕組みで実現できないか、数字を使って真剣に考えてみました。

😤「拘束時間が長い」問題

調剤薬局で数年勤めていると、ある矛盾に気づきます。実労働は8時間なのに、拘束時間は10時間を超える。

たとえば9:00〜18:00開局の店舗なら、出勤は8:30・退勤は18:30。そこに医院に合わせた昼休憩(12:00〜14:00)が入ると、実労働8時間・拘束10時間という計算になります。12時間拘束・休憩4時間という店舗も珍しくありません。

📊 週5勤務で一般的な9時間拘束と比べると…
・週あたり 約5時間 の余分な拘束
・月換算で 20時間以上 が消えていく

個人的には、ぎゅっと集中して早く帰りたいタイプ。この構造をなんとかできないか、ずっと考えていました。

❌「早上がり」を試みたら失敗した

最初に試みたのは、休憩を1時間に短縮して17:30上がりにする案です。

変更案:8:30〜12:00 / 13:00〜17:30(休憩1時間)

結果は失敗。13〜14時は来局者が少なく生産性が上がらないうえに、17:30〜18:30は人手が足りなくなるという問題が出ました。患者が来る時間帯を外した時短は機能しないとわかりました。

💡 週4勤務モデルを組んでみた

そこで発想を転換。来局ピーク時間帯をすべてカバーしたうえで、週4日に絞るモデルを考えました。

現行モデル 提案モデル
勤務日数 週5日 週4日
勤務時間 8:30〜12:00 / 14:00〜18:30 8:00〜20:00(休憩1h)
週の総拘束時間 50時間 48時間
週休 2日 3日 🎉

12時間拘束にすることで、来局者がいる時間帯をすべてカバーしつつ週4日が成立します。拘束時間の合計はむしろ週2時間減ります。

⏰ 1日のタイムラインと余剰時間

開店・締め作業(各30分)を除くと、1日あたり約3時間の余剰時間が生まれます。

8:00〜9:00

余剰時間① 開局前 / 在宅準備・調剤
9:00〜12:00

外来対応(午前ピーク)
12:00〜13:00

休 憩
13:00〜14:00

余剰時間② 在宅訪問に最適な時間帯
14:00〜18:00

外来対応(午後ピーク)
18:00〜20:00

余剰時間③ 閉局後 / 在宅・薬歴記載
外来対応
休憩
余剰時間(活用可能)

🏠 減った1日分の粗利を在宅訪問で補填する

週4勤務にすると生産性は5分の4になります。1日40枚応需の薬局なら1日あたりの粗利は約15万円。この15万円をどこかで補う必要があります。

そこで浮かんだのが在宅訪問です。

📊 在宅訪問での補填シミュレーション
在宅訪問 1件あたり粗利
6,000円
必要訪問件数(週)
25件
1日あたり訪問件数
約6件
1件あたり所要時間
約30分
1日の在宅所要時間
約3時間(余剰時間とぴったり!)

数字上は余剰時間3時間・在宅6件でぴったり成立します。ただし現実は甘くありません。

⚠️ 現実的な課題

  • 患者さんの都合とのミスマッチ
    18〜20時は家族が不在・夜間対応困難なケースが多い。実質使える余剰時間は早朝・昼休みが中心になる。
  • 調剤・薬歴記載の時間が別途必要
    移動+訪問30分/件はかなりタイト。一包化・麻薬管理・報告書作成まで含めると1件45分超になることも。
  • 在宅患者25件の確保が最大の壁
    医療機関・ケアマネとの連携構築なしに25件は難しく、立ち上げに3〜6ヶ月以上かかることが多い。
  • 立ち上げ期は収益がマイナス
    在宅が軌道に乗るまでの間、人件費据え置きで粗利が減り続ける。資金的余裕が前提条件になる。

📈 段階的に進めるロードマップ

PHASE 1
在宅患者
10件確保
補填 40%
PHASE 2
ルート効率化
15〜20件
補填 70%
PHASE 3
25件達成
週4勤務へ移行 🎉

✅ まとめ

現実的にこの仕組みが機能しやすいのは、すでに在宅が手一杯な薬局・人材確保に課題がある薬局・資金的余裕がある会社あたりでしょうか。一般的なケースでゼロから始めるのはハードルが高いというのが正直な結論です。

ただ、在宅訪問の強化は業界全体のトレンドでもあります。「余剰時間を在宅に充てる」発想自体は有効なはずで、まずは10〜15件から小さく始めて段階的に増やしていくアプローチが現実的かなと思っています。

📊 この記事のポイントまとめ

提案モデル
8:00〜20:00 週4勤務(12h拘束・休憩1h)
週の総拘束時間
50h → 48h(週2h削減)
週休
2日 → 3日
補填手段
在宅訪問 週25件
最大の課題
在宅患者25件の確保と立ち上げ資金
現実的な難易度
★★★★☆(高め)
💬 同じことを考えている薬剤師の方へ
在宅患者の集め方・ケアマネ連携のコツなど、具体的な話もこれから書いていく予定です。
コメントや感想、ぜひ聞かせてください!

※ この記事の数字はAI(Claude)との対話をベースに試算したものです。実際の報酬額・薬価は改定により変動します。医療機関や経営判断は専門家にご相談ください。

 

コメント

Discover more from 薬局DXらぼ

Subscribe now to keep reading and get access to the full archive.

Continue reading

Copied title and URL